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旅と鉄道とベストカー [鉄道・旅行]

「『旅と鉄道』が休刊になって悲しい」と会社でいったら、部内の人は誰一人としてこの雑誌を知らなかった。35年以上の歴史を誇る、由緒ある雑誌なのに。



その『旅と鉄道』であるが、誤字脱字が少ないのが特徴であった。これは、私が2番目に好きな雑誌『ベストカー』と比べるとよくわかる。一般に、鉄道雑誌は誤字脱字が少なく、車雑誌は間違いだらけである。

これは、「鉄」という人種が、
・時刻表の数字や、車両の形式番号などの細かい数字にこだわる
・列車は線路という決められた枠内でしか動けない(型にはまっている)
・基本的には、自分で本物を所有できず、運転もできない

のに対し、自動車は好きなときに、好きなところへ行ける、自分で所有した車を改造することができるという、自由度が高いことから、読者がうるさくないのではないかと思う。


ところが、最近の旅と鉄道は、誤字脱字や、変な文章が見られるようになってきた。車雑誌ほどではないが。

これは、月間化に伴い、編集作業の詰めが甘くなったためではないかと推測される。


さて、最終号であるが、「最後だから」と期待したわりに、内容はおもしろくなかった。編集方針が、「乗り鉄」である私の好みと離れてしまっているのであろう(それでも、欠かさず買っていたのだが)。

以前にも書いたとおり、旅と鉄道の魅力は、自分ではできないような鉄道旅行の様子が掲載され、ある程度の実用性も兼ね備えていたところにあると思う。しかし、最近は「鉄道周辺ほんわかエッセイ」みたいなもの、サライのバッタモンのような高尚な趣味のページなどが目立ち、はっきりいってずれていたと思う。

例えば、38~39ページの「旅立ち ロマンチックストーリー」というエッセイ。「新宿駅8時スーパーあずさ」ということで、夕方から夜にかけての新宿駅の様子を、狩人の『あずさ2号』と絡めながら描写した読み物である。

このエッセイのオチは、『あずさ2号』の8時ちょうどは夜だと勘違いしていたが、本当は朝8時だった。夕方から新宿にいた、なんてドジな私、ってな感じだ。

この作者は、「落ち着いて考えれば、鉄道界では、8時といえば朝の8時に決まっている」と書いている。が、これも感心できない。

そもそも、
JRでは下りは奇数、上りは偶数の番号がつく。発車時間が早い順に若い番号がつく。
→だから、夜20時に「あずさ2号」という一番列車が出るわけがないし、新宿発の下り列車には2号はありえない(あずさ2号の時代は、上り下りで偶数奇数という区別はなかった)
というのは、旅と鉄道を読むような読者には常識である。それなのに、こんなことを書く、素人のライターを使ってしまう編集部は、やはりずれているのではないか。

もしかしたら、読者層を変えたかったのかもしれない。しかし、どんな人に読んでもらうつもりだったのか、それもよくわからない。最後まで、昔からの読者に支えられていたのではないか。


私は、自分には甘く、他人には厳しいので、最後にもう一つダメ出しをしたい。巻末に、編集長から最後の挨拶があるのだが、これも感心しない。
出版界、雑誌が苦戦している
→みんなその中でがんばっているのでは。外的要因をいいわけにしてほしくない。
・月刊以降後の新しいスタイルが定着しかけた矢先だっただけに残念
→そのスタイルが受け入れられなかったという反省はないのか。

正直いって、編集長の挨拶を読んで、がっかりしたのである。きっと、「自分たちはがんばったのに、だめだった」「最善は尽くした」みたいに思っているのだろう。が、休刊させてしまったのは、編集長の力不足であり、売れない雑誌、採算の取れない雑誌にしてしまった責任は重いはずである。売れなかったのには売れない理由があり、社会のせいにしてはいけない。もしかしたら、「売れる雑誌よりも、いい雑誌を作りたい」とでも思っているのでは。

大体、最終号の第一特集が「線路は続く」。これは、編集長の個人的な思いをつづった、マスターベーションである。また、鍋倉紀子氏の連載も、最後まで残ったが、これなんかは鉄道とほとんど関係ない話。この連載を最後まで残したセンスも疑わざるを得ない。


書いているうちに、いまの旅と鉄道に対する不満が湧き上がってきて、つい脈略のない話になってしまった。よみにくい文章になってしまったことを、お詫びしたい。

しかしそれも、旅と鉄道に対する愛情、復刊に向けての期待の現われと思っていただければ幸いである。もし、復刊される場合は、隔月間がいいのではないかと思う。





誠に遺憾に存じます。











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